金先物取引とは
金は腐食したり変質することがなく、熱伝導性や導電性など優れた特性を持つことから、宝飾品にとどまらず、医療や電子工業など幅広い分野で使われている貴金属です。しかし、需要の高さにもかかわらず、 これまで人類が採掘・精製した金の総量は約18万トンしかありません 。年間2000万トン以上生産される銅と比べると、生産量の差は圧倒的です。加えて、 今後に採掘可能な金は約5万1000トンとも推定されているなど、非常に希少性の高い商品と言えます 。
また、 金は他の商品と異なり、世界の中央銀行が外貨準備の一部として大量に購入し保有しています 。近年では中国などの新興国を中心に購入量を増やしています。金の国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、 世界の中央銀行が保有する金は、総量の約6分の1にあたる約3万4800トンと試算されています 。需要面では、中国とインドの両国で世界の総需要の約半分を占めており、両国の政治、経済動向などが金の価格形成に大きな影響を与えています。
4.「金」は「インフレ」や「有事」に強い
区分 | 材料 | 金価格への影響 |
---|---|---|
経済 | 世界的な景気拡大 | ↓ |
世界的な景気後退 | ↑ | |
物価 | インフレ | ↑ |
デフレ | ↓ | |
金利 | 中央銀行による金融緩和(金利低下) | ↑ |
中央銀行による金融引き締め(金利上昇) | ↓ | |
その他 | 基軸通貨ドルの信認低下 | ↑ |
地政学的リスク(テロ、地域紛争) | ↑ |
5.少額かつ中長期での運用も可能な「金ETF」
「金ETF」は国内の株式市場で個別株と同じように手軽に取引でき、かつ金へ直接投資するのと同じ効果があります。日本国内に上場している「金ETF」は、純金上場信託(現物国内保管型) [東証E]、SPDRゴールド・シェア [東証E]、金価格連動型上場投資信託 [東証E]などがあります。
また、金先物には取引の期限がありますが、 ETFには取引の期限がない(ただし信用取引には期限のある取引もあります)ため、中長期の保有も可能です 。もちろん、信用取引を活用することでレバレッジを効かせることも可能です。最低委託保証金30万円を差し入れることによって、90万円程度のポジションを持つこともできます。
金先物取引 | 金ETF | |||
---|---|---|---|---|
商品名 | 金標準先物 | 日本国内の証券取引所一覧とその歴史金ミニ先物 | 純金上場信託 | |
原資産 | 純度99.99%以上の金地金 | 国内の金先物価格から 評価した金地金の現在の理論価格 | ||
取引所 | 大阪取引所(OSE)※ | 東京証券取引所(TSE) | ||
取引時間 | 日中:午前8時45分~午後3時15分 夜間:午後4時30分~翌日の午前6時 | 午前9時~午前11時30分 午後0時30分~午後3時 | ||
取引最終日 | 受渡日から起算して4営業日 前にあたる日 (日中立会まで) | 同一限月の金標準先物の取引 最終日の前営業日 (日中立会まで) | なし(現物/一般信用) 6カ月(制度信用) | |
取引単位・倍率 | 1枚・1000倍 | 1枚・100倍 | 1口・1倍 | |
最低購入金額 | 663万2000円程度 | 66万3200円程度 | 6640円程度 | |
証拠金 (7月27日~31日時点) 保証金 | 23万4000円(JSCC) | 2万3400円(JSCC) | なし(現物) 30万円(信用取引) | |
レバレッジ | 28.3倍 | 現物1倍 信用取引3.3倍 | ||
取引口座 | 先物・オプション口座 商品先物取引口座 | 証券総合口座 | ||
税金 | 税率 | 20.315% | ||
所得の種類 | 雑所得 | 譲渡益課税 | ||
課税方式 | 申告分離課税 |
- (1)「金先物」は「原油先物」と並んで多くの投資家に取引されている代表的な「商品先物取引」の一つです。OSE(2020年7月27日にTOCOMより移管)で取引されており、「差金決済」、「受渡決済」が選択可能です。
- (2)「金先物」は商品先物取引の中でレバレッジが高く、効率的に資金を運用することが可能です。レバレッジは同じで「金先物」の10分の1の金額で投資できる「金ミニ先物」もあります。
- (3)金は希少性が高く、そのもの自体に価値があることから「安全資産」として、「景気後退」や「インフレ」、「有事」の際などには、価格が上昇する傾向が見られます。ポートフォリオの分散効果も期待されることから、世界の中央銀行も保有を増やしています。
- (4)「金ETF」は「金先物」より少額で投資することができ、証拠金取引ではないためリスクは低く、中長期保有も可能です。
「個人投資家の人気を集めるゴールドスポット」
関連ページ
このコラムの著者
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。
先物取引入門コラム
- 1.先物取引とは?
- 2.株価指数先物とは?(上)
- 3.株価指数先物とは?(下)
- 4.日経225先物、225ミニ、レバレッジETFの魅力
- 5.先物手口情報とは?
- 6.オプションとは?
- 7.株価指数オプションとは?
- 8.先物とオプションの違い
- 9.株価指数先物情報の調べ方・見方
- 10.商品先物とは
- 11.原油先物とは
- 12.金先物取引とは
- 13.商品先物情報の調べ方・見方(上)
- 14.商品先物情報の調べ方・見方(下)
アクセス増減率ランキング
おすすめ情報
小次郎講師テクニカルコラム
- 第1回、ファンダメンタル分析とテクニカル分析
- 第2回、トレンド系分析とオシレーター系分析
- 第3回、トレンドラインとチャネルライン、その1
- 第4回、トレンドラインとチャネルライン、その2
- 第5回、移動平均線 その1、『 移動平均線の役割 』
- 第6回、移動平均線 その2、『 日本国内の証券取引所一覧とその歴史 グランビルの法則 』前編
- 第7回、移動平均線 その3、『 グランビルの法則 』後編&『 移動平均乖離率 』
- 第8回、移動平均線 その4、『 移動平均線の複数使い 』前編
- 第9回、移動平均線 その5、『 移動平均線の複数使い 』中編
- 第10回、移動平均線 その6、『 移動平均線の複数使い 』後編
- 第11回、移動平均線 その7、『 指数平滑移動平均線の重要性 』
- 第12回、MACD(移動平均収束拡散法) その1
- 第13回、MACDその2、オリジナルMACDの本質!
- 第14回、MACDその3、MACD最大の買いシグナルとは?
- 第15回、MACDその4、MACD2とは?
- 第16回、MACDその5、MACDの売りサイン買いサイン =前編=
- 第17回、MACDその6、『MACDの売りサイン買いサイン』 =中編= そしてMACD活用の最大の極意!
- 第18回、MACDその7、『MACDの売りサイン買いサイン』 =後編= ダイバージェンシー!
- 第19回 MACDその8、『MACDの複数使い』いよいよMACD最終回!
- 第20回 日本国内の証券取引所一覧とその歴史 ストキャスその1、『買われすぎ売られすぎシグナルに騙されるな!』
- 第21回 ストキャスその2、『ファーストストキャスとスローストキャスとは?』
- 第22回 ストキャスその3、『ストキャスの大黒柱、%Kを極める!』
- 第23回 ストキャスその4、『ストキャス名脇役、%D、Slow%Dを極める!』
- 第24回 ストキャスその5、『パラメーターの調整!』
- 第25回 ストキャスその6、『ストキャスティクスの正しい使い方!』
- 第26回 ストキャスその7、『ストキャスティクスの具体的仕掛け時と騙しへの対応!』
- 第27回 ストキャスその8、『ストキャスティクスのダイバージェンス』
- 第28回 ストキャスその9、『スパイクトップ・スパイクボトム、ガービッジトップ・ガービッジボトム』
- 第29回 ストキャスその10、『ストキャスティクス最終回、ブルベア・セットアップとは?』
- 第30回 一目均衡表その1、『一目均衡表の歴史。そして5つの線を覚えよう!』
- 第31回 一目均衡表その2、『5つの線の計算式を理解し、半値線をマスターしよう!』
- 第32回、一目均衡表その3、「三役好転を中心に世間一般的に言われる一目均衡表の買いシグナル売りシグナルを検証。」
- 第33回、一目均衡表その4、「半値線を極める!」
- 第34回、一目均衡表その5、「転換線を極める!」
- 第35回、一目均衡表その6、「基準線を極める!」
- 第36回、一目均衡表その7、「一目均衡表最大の売買シグナル、均衡表の好転・逆転とは?前編」
- 第37回、一目均衡表その8、「一目均衡表最大の売買シグナル、均衡表の好転・逆転とは?中編、もみあい相場での仕掛け方」
- 第38回、一目均衡表その9、「一目均衡表最大の売買シグナル、均衡表の好転・逆転とは?後編、均衡表の好転・逆転の本質!」 日本国内の証券取引所一覧とその歴史
- 第39回、一目均衡表その10、「先行スパン2を極める。先行スパンが先行する理由!」
- 第40回、一目均衡表その11、「先行スパン1を極める。」
- 第41回、一目均衡表その12、「一目均衡表最大の謎、『雲』を解析する!前編」
- 第42回、一目均衡表その13、「一目均衡表最大の謎、『雲』を解析する!後編、雲のねじれの秘密!」
- 第43回、一目均衡表その14、「一目均衡表で最も重要と言われる遅行スパンを徹底解説、前編」
- 第44回、一目均衡表その15、「一目均衡表で最も重要と言われる遅行スパンを徹底解説、後編」
- 第45回、一目均衡表その16、「一目均衡表の5つの線を使った総合分析、前編」
- 第46回、一目均衡表その17、「一目均衡表の5つの線を使った総合分析、後編」
- 小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その1、「RSIの計算式は超簡単!」
- 小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その2、「RSIの計算式からわかること!」
- 小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その3,「RSIとストキャスの違いを知ろう!」
- 小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その4、「買われすぎ、売られすぎに騙されるな!」
- 小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その5、「ダイバージェンスの本当の意味を理解しているか?」
- 小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その6、「RSIの代表的シグナル、失敗したスイングって知ってますか?」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その1、「ボリンジャーバンドの基礎知識」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その2、「間違いだらけのボリンジャーバンド解説」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その3、「標準偏差を制するものがボリバンを制する!」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その4、「バンドワイズチャート、%bチャートの秘密」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その5、「ミッドバンド研究」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その6、「ボージとスクイーズを究めよ!」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その7、「スクイーズによる仕掛けシグナル!」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その8、「バンドワイズチャート!」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その9、「%bチャート!」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その10、「%bチャート!」後編
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その11、「ボリバンまとめ!」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その12、「ボリバン極意の書!」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その13、「ボリバン極意の書!続き」
- 小次郎講師のボリンジャーバンド解説その14、「ボリバン極意の書!続き」
- 小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「チャート分析とは?」
- 小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「チャート分析とは?」
- 小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「資金管理編」
- 小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「大循環分析」
- 小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「大循環分析」
- 小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「大循環分析」
- 小次郎講師の移動平均線大循環分析徹底解説、「まとめ」
- 【特別寄稿】『小次郎講師に聞く、テクニカル分析を使いこなすための5つの極意!』セミナー参加者からの質問に答える。その1
- 【特別寄稿】『小次郎講師に聞く、テクニカル分析を使いこなすための5つの極意!』セミナー参加者からの質問に答える。その2
- 【特別寄稿】『小次郎講師に聞く、個人投資家が勝ち組になるための5つの極意!』セミナー参加者からの質問に答える。その1
- 【特別寄稿】『小次郎講師に聞く、個人投資家が勝ち組になるための5つの極意!』セミナー参加者からの質問に答える。その2
ニュースアクセスランキング
関連サイト
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、大阪取引所、堂島取引所、S&P Global、S&P Dow Jones In dices、Hang Seng Indexes、bitFlyer、NTTデータエービック、ICE Data Services、JPX総研等から情報の提供を受けています。日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。
コムストックローン(証券担保ローン)とは|不意の資金ニーズに保有株を賢く活用!
「絶好の買い場」とは、思いがけないタイミングで訪れる ものです。しかも、そのような場面に限って、すでにフルポジションに達していて資金が足りない……。まさに、株式投資における「ある、ある話」の典型例ですが、実はこうした際に大いに役に立つ制度があります。今、密かに目敏い投資家の間で注目度が高まっている 「コムストックローン(証券担保ローン)」 です。
日本証券金融株式会社(日証金)が提供している証券担保ローンの別称で、自分が保有している株式などの 有価証券を担保 に、 低利でスピーディーに資金を調達 できます。
担保に充てた保有株の名義に変更は生じないため、配当や株主優待、株主総会への参加(議決権行使)といった 株主の権利はしっかりと確保したまま、必要とする資金を手間なく用意できる ので、すでに多くの個人投資家が様々なシーンで活用しています。
保有株がコムストックローンで大いに役立つ! シーン別活用法4選
1. 手元に追加の資金がなくても大丈夫! 暴落後の買いのチャンスを逃さない
相場の急落はショッキングな出来事ですが、過去の歴史を振り返る限り、やがては 底打ちして反発に転じるというパターンを繰り返し てきました。その意味では、安く仕込めるチャンスとなる急落局面がいつ来ても対応できるように、余力資金を持つことが利益獲得にもつながります。
実は、 コムストックローンの活用法で最も多いのがこうした株価の急落時における資金調達 です。 保有株を担保にして直ちに資金を工面できる ので、 チャンスを逃さず追加投資を仕掛けることが可能 です。
わかりやすい例として日経平均株価の例を挙げましたが、 個別銘柄の急落・反発を見越して追加投資を行う際にも十分に活用が可能 です。下値が限定的で株価の動きも比較的穏やかだとされる大型株などを担保に充てつつ、コムストックローンによって調達した資金を急激な リバウンドが期待できそうな銘柄に投じる というのも一考でしょう。
2. 人気の「優待・高配当株」の権利落ちダメージを軽減できる!
最近は、先ほども触れた 「配当や株主優待」にフォーカスした投資 が人気を博しています。配当利回りが高いことや、魅力的な株主優待を実施していることを、銘柄選びの決め手にしている個人投資家が増えているのです。
しかし、そういった場面でもコムストックローンを活用する手が考えられます。 保有中の配当株・優待株を担保に調達した資金で同じ銘柄を買い増し すれば、平均の 取得単価はその分だけ低く なります。
例)4月に優待を実施している テンボスホールディングス(2751)の例
いわゆる"ナンピン買い"は、あまり用いないほうが無難な手法だと言われますが、最初からその戦略を立てて計画的に実行する場合は話が別です。こうして 日本国内の証券取引所一覧とその歴史 取得単価を下げておけば、含み損の解消が早まることが期待できそう です。
3. 手元の資金事情を気にせず、IPOにもどんどん応募できる!
公募価格で購入できれば、それを大きく上回る初値をつけるケースが多いことから、 IPO(新規公開株)が個人投資家の間で大人気 です。もちろん、期待度の高い銘柄ほど抽選の倍率は高くなりますが、「当選すればラッキー」という感覚でとりあえず応募してみるのも一考でしょう。
4. 投資以外の急な出費にも対応! 保有株を売らなくてすむ!
しかしながら、 信用取引で借りた資金は投資(信用買い)以外の用途に充てられない のに対し、 コムストックローン はそのような制限がありません。冠婚葬祭費をはじめとする不意の出費、子どもの入学金や結婚費用など、 あらゆる資金ニーズに対応できますし、必要となった時点で即座に工面できます 。
しかも、 保有株を泣く泣く手放す必要はありません し、繰り返し述べてきたように 株主としての権利も確保できます。
コムストックローン概要
対象者 | 日本国内の証券会社に証券取引口座を開設している、申込時において満20歳以上75歳未満の日本国内在住の個人 |
---|---|
資金使途 | 自由(※活用方法へ) |
融資額範囲 | 30万円~3億円 | 日本国内の証券取引所一覧とその歴史
融資限度額 | 担保有価証券時価額の60% (一銘柄の時価額の割合が時価額合計の70%以上を占める場合は50%) |
契約(融資)期間 | 契約から1年間(更新可能、ただし審査により更新不可の場合あり) |
融資利率 | 年率2.675%~4.175% (2021年6月21日現在)※ |
利息支払い方法 | 毎月15日に届出銀行口座から口座振替 |
担保範囲 | 上場株式/上場優先出資証券/ETN/ETF/投資証券(REIT) |
返済方法 | 銀行振込での返済/預り金からの返済/売却代金からの返済 |
※「コムストックローン・三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は、期間限定で契約者全員にお得なキャンペーン金利(2.675%)を適用中!(2023年1月9日まで) 日本国内の証券取引所一覧とその歴史
日本とポーランドにはこんなに熱い絆があった! 歴史に学ぶ日本人の美徳
東欧の大国・ポーランド共和国。キュリー夫人や首都ワルシャワはなじみ深くとも、日本とポーランドを近しい国としてイメージする人は少ないのではないでしょうか。しかし、世界 40 か国以上を取材で訪れてきたノンフィクション作家・河添恵子さんは、ポーランドは世界一の親日国であり、ポーランドとの歴史を知ることは日本人としての誇りの再認識に繋がるといいます。
◉誰の人生にも、よい時と苦しい時があり、その時々で心に響く言葉は違う。仕事にも人生にも、真剣に取り組む人たちの糧になる言葉を―― 月刊『致知』 のエッセンスを毎日のメルマガに凝縮! 登録特典 〝人間力を高める三つの秘伝〟 も進呈しております。 「人間力メルマガ」 はこちら
日本とポーランドの急接近
その一人が、 1918 年の独立回復時に初代元首となったユゼフ・ピウスツキです。彼は「日本軍のためのポーランド人の軍隊を召募する」とまで提案し、日本と協定を結び同盟関係になる使命を背負って訪日したとされます。
開国そして近代化に着手して僅か 40 年余りの日本が、ポーランド人の宿敵で強大なロシア帝国との戦いに挑み、しかも大勝利という結果は彼らに強いインパクトを与え、日本関連書物の出版ラッシュとなりました。
ポーランドを代表する作家でジャーナリストのボレスワフ・プルス氏( 1847 ~ 1912 年)の論文の一部をご紹介しましょう。日本で譬えるところ、夏目漱石のような著名な作家であるプルス氏は、日本人の国民性について次のように記述しています。
また、逆に日本人でポーランド人の特性について詳細を語った大尉がいます。 1919 年からワルシャワにて活動し、 1921 年より日本公使館付き武官となった山脇正隆大尉です。山脇大尉は、早期からポーランドとの国交を強化すべきだと主張しました。その理由を3つ語っています。
1世紀以上にわたる〝日ポの絆〟
〈河添〉
その後も、日本とポーランドの絆は続きます。 1914 年からの第一次世界大戦、 1917 年のロシア革命に続き、 1919 年にコミンテルン(共産主義インターナショナル)が結成され、シベリアの各地で反革命軍が赤軍と交戦、血で血を洗う内戦となりました。
想像を絶する悲惨な環境の中で、両親と生き別れ、死に別れ、死の淵を彷徨っていたポーランド人孤児たち(計 765 人)を救出したのが他ならぬ日本でした。孤児たちは東京や大阪で一時を過ごしましたが、飢餓状態、虱だらけだった子供たちを日本人が献身的にケアし、心身共に生まれ変わったかのような状態にして、ポーランドまで送り返したのです。
天皇陛下が 2002 年にポーランドを訪問された際、存命だった3名が両陛下と日本大使館で交流の時間を持っています。孤児たちは帰国後も「日本への感謝の念を忘れない」が合言葉だったようで、「日本から受けた親切を宝物として生きてきました」「日本はまるで天国のようなところでした」などと溢れる涙で語ったそうです。この時のお話は、当時の兵藤長雄大使が書籍『善意の架け橋 ? ポーランド魂とやまと心』に残しています。
「国が株価を下支えしはじめると危ない」第2次大戦中の相場が語る危機時の値動き
(出所)東洋経済年鑑(昭和19年版)
(出所)ニューヨーク証券取引所、Global Financial Data
(本誌初出 太平洋戦争中の株価は高かった=市岡繁男 20200804)
インタビュー
外食からeスポーツまで非資源事業に注力=藤本昌義・双日社長 無料記事
宿泊、飲食、お土産まで「手ぶらで観光地巡り」を目指す 無料記事
最新作「PLAN 75」がカンヌで特別表彰 映画監督、早川千絵さん 無料記事
外部サイトのおすすめ記事
週刊エコノミスト最新号のご案内
6月21日号
歴史と経済で解くドル没落16 対露制裁でドル離れ 「非親米」国が顕在化 ■浜田 健太郎18 インタビュー 行天豊雄 元財務官「米一極集中は限界。 『ブレトンウッズ3』の不在は大失策だ」19 ウクライナ危機の深層 「ドル覇権の死守」が至上命令 戦線拡大いとわない米英最強硬派 ■滝澤 伯文22 「金」高 [目次を見る]
1989年~ 週刊エコノミスト誌面記事検索
おすすめ情報
編集部からのおすすめ
最新の注目記事
闘論席 日本国内の証券取引所一覧とその歴史 米国の顔を見て危機をあおる日本のリーダーたち=古賀茂明 古賀茂明氏
グラフの声を聞く 上昇余地大きい米エネルギー株=市岡繁男 市岡繁男氏
コレキヨ 小説 高橋是清 第193話 浜口の死=板谷敏彦 板谷敏彦氏
Copyright Mainichi 日本国内の証券取引所一覧とその歴史 日本国内の証券取引所一覧とその歴史 Shimbun Publishing Inc.All rights reserved.
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は毎日新聞出版またはその情報提供者に属します。
主な発行体一覧
韓国輸出入銀行は、韓国輸出入銀行法(以下、輸銀法)に基づき1976年に設立されました。韓国企業の対外活動を支えることを目的に設立された銀行で、公的輸出信用機関としての役割は日本の国際協力銀行にあたります。
輸銀法により、財務の健全性を確保するために政府が財政サポートすることを義務付けられており、間接保有分も含めて韓国政府が100%の株主で、韓国政府は事業内容にも責任を負います。
また、KEXIMの格付けは韓国政府と同等の水準を付与されており、政策上の重要性からも継続的な支援が続くものと考えられます。
ウエストパック・バンキング・コーポレーション(ウエストパック銀行)
英文名称:Westpac Banking Corporation
ドイツ農林金融公庫
ロイヤル・バンク・オブ・カナダ
英文名称:Royal Bank of Canada
国際金融公社
英文名称:International Finance Corporation
ナショナル・オーストラリア・バンク・リミテッド
英文名称:National Australia Bank Limited
スウェーデン輸出信用銀行
英文名称:Swedish Export Credit Corporation
auカブコム証券株式会社 金融商品取引業者登録:関東財務局長(金商)第61号 銀行代理業許可:関東財務局長(銀代)第8号 加入協会:日本証券業協会・一般社団法人 金融先物取引業協会
コメント